みなさまこんにちは。TOM1192です。
今回は前回で若干紹介が入ってた、Win11を検証する環境についてです。
先日、大きな目的もなくNUC(Next Unit of Computing)を導入しました。
当初の検証としては、XeグラフィクスとAV1デコード、QSVによるエンコードなどを行ってたわけなんですが、無論そんな検証は一瞬で終わるわけで、完全に運用の目的を見失ってたわけなんですよね…
で、今回Win11発表に合わせて、余計なハードウェアが入っていないNUCくんが脚光を浴び、他に使えるPCもメイン機以外にもいなかったというのもあって、急遽InsiderProgram用のPCとして活用することになりました。
↓Insider入れてみた
1.そもそもNUCとは?
最初に書いたとおり、NUCはNext Unit of Computingの略称で、Intelが独自に設計販売している、小型デスクトップPCとなります。
最大の特徴は、なんといっても10nmCPUを選択できるという点で、現在発売されているモデルでは
の合計4種類から選ぶことができます。
同じ11世代のデスクトップ向けのRocketLakeと違い、内蔵GPUが圧倒的に強力であり、最上位のCore i7 1165G7では同じCore i7 10700Kと比較して3倍ものユニット数を持つという割と化け物な内蔵GPUとして完成しています。
型式の関係でもとから消費電力が比較的低いCPUとなるため、非常に小型な筐体に収めこんだのがNUCというわけですね。
2.実際に導入したもの
今回導入したのは、
NUC 11 Performance KitのCore i5 1135G7搭載モデルです。
コレに
DDR4-3200のメモリ16GBを搭載し、部屋に転がっていた250GBのSSDを搭載して完成させました。
OS込で初期費用は75,000円前後。
意外と安いような高いようなといったところでしょうか…
3.実性能
10nmとなったIceLakeの直系の後継であるTigerLakeですが、IceLakeを14nm化したRocketLakeよりも最適化が進んでおり、10nmCPUとして割ととんでも性能を発揮します。
①CineBench R23
顕著なのがCineBenchです。
マルチスコアこそ、物理的なスレッド数が劣る関係で負けていますが、シングルスレッドはクロック数が低いにも関わらずRyzenを圧倒しています。
微細化は先行されたIntelですが、ここにきてちゃんと仕返しをしてきているあたり、次期CPUにも期待ができますね。
AMDもカウンターパンチのZen4を用意してるのでようやく健全な競争になるんではと思っているところでもあります。
②ドラクエXベンチ
GPUの軽量ベンチとしてはよく使われるドラクエXベンチですが、こちらも内蔵GPUが進化したため驚きの結果が出ています。
なんとスコア差が2000前後しかございません。
FHDならバリバリ遊べるという意味でもあり、それだけ内蔵GPUが強化されているという意味でもあります。
よくぞここまで強化したとAMDをここずっと使い続けるユーザーとしては超絶褒めちぎってます。
③QSVの諸性能
Intel内蔵GPUにはQSVというハードウェアによるエンコードとデコードを行ってくれるユニットが内蔵されており、こちらも最新世代で強化され、エンコード性能の向上とAV1コーデックのデコードに対応しました。
AMDのGPUよりも完成度の高いハードウェアデコーダーで、8Kまで楽勝でデコードを行え、サイズ対性能はどう見ても圧倒的です。
また、QSVで4Kエンコも割と高速に行ってくれます。
こちらはFFmpegでエンコを行ったものです。
4K60Pの動画を40fpsで行える性能は内蔵GPUとして破格であるのは明白で、AMDの内蔵GPUではまだAV1のデコードができないというのもあり、このアドバンテージは覆せるものではありません。
それくらい進化したのがXeグラフィックスなのです。
4.実際にInsiderに登録してみた
Win11のInsiderは前回にあったとおり、ツールで弾かれなかったPCでのみ基本的に実行できるようになっています。
登録の際にはMicrosoftアカウントが必須ですが、割とすんなりと登録できました。
現在、Win10のInsiderが入ってる状態で、こんな感じとなっています。
一応、今週中にはWin11の検証ができるようになるはずなので、いつ来るのか楽しみに待っています。
ちなみに、このDev版でも現行の21H1と違う点があって、アイコン周りがモダンになっています。
このままWin11でも採用されるアイコンとなると思われます。
さて、今回はここまで。
次回以降はおそらく「実際にWin11を触ってみた」になるはずです。