Tom’s PCparts Blog With Other Games

主に自作PCと惑星WTのネタをぶち込むブログ

BTOなPCを選ぶほどではないけど、ある程度の実力が欲しい人向けに語る「ミニPC」の魅力

皆様こんにちは。TOM1192です。

今回は、Amazonのタイムセール祭りで定期的に安くなってたりすることがあったり、たまに変なことをしでかしていたりする「ミニPC」についてです。

 

当方は2台のミニPCを保有しております。それぞれは下記記事からどうぞ。

 

tomspcparts.hatenablog.com

Core i5 1135G7のミニPC

 

 

tomspcparts.hatenablog.com

Celeron N5095のミニPC

 

では始めていきましょう。

 

1.そもそもミニPCとは

名前にあるとおりフットプリントが非常に小さくまとまったデスクトップPCを指します。

ベアボーンPCとしてもIntelが純正で出している「NUC」がある種有名であり、その歴史たるやなんだかんだ10年近く前から存在しています。

Intel純正ミニPCこと「NUC(Next Unit of Computingの略)」

 

おおむね特徴としては

  1. モバイル向けCPUを搭載している(そのため省電力)
  2. メモリもノートパソコン向け(SO-DIMM)が採用される
  3. ストレージは1個ないし2個まで
  4. モニター裏のVESAマウントに取り付けができる
  5. 2画面以上の出力もできることが多い

といったところでしょう。

基本的にデスクトップPCを保有している人にはあんまり需要はありませんが、いわゆるオフィス系などの軽作業をこなせる性能は最低限持ち合わせているためまとまった数の投入などには非常に向いた製品ともいえます(もちろん上位になると…)。

 

2.価格別の特徴

ミニPCはピンからキリまであるのがもう一つの特徴であり、安いモノなら1万円台、高いモノは約20万円という代物まであります(もっとも高いモノに関してはミニPCの枠を完全に外れてるんですが…)

もちろん安いモノは安いモノなりの性能しかありませんし、長期的な運用にも向いてはいないので、自分の用途に見合ったモノを選ぶのがベストなのは言うまでもありません。

 

2-1 1万円~2万円前半

この価格帯は基本的にIntelAtom系列(現行においてはIntel Nシリーズ)を採用したPCが大多数を占めます(下記は例)。

また、メモリ容量も8GBであることも多く、SSDの容量も128GBと非常に小さいため、長期的な運用にはめっきり向きません。

仮にアップグレードを施そうと思ってもメモリスロットが1本しかなかったり、SSDの規格がSATAのM.2と今となってはややコスパの悪い代物を選ばざるをえなかったりします(さらに言うともっと小さいPCになるとM.2の2230しか使えないといったことも全然あります)

割り切った運用を前提に買うべきではありますが、そもそもな話この価格帯を選ぶメリットはまずないです。

 

 

 

2-2 2万円後半~4万円

このあたりから十分な実用性を伴ったPCが出現します。

スペック的に上記のモノをベースにパワーアップが図られたモノや、同じNシリーズでも最新鋭な12世代のモノが登場し始めます。

また、AMDのCPUを搭載したものもこのあたりから現れ始めますが、4万円手前までは基本的にIntelの独壇場というのが事実です。

とはいえ、この価格帯になるとSSDやメモリも特別変更しなくても使える容量になるほか、最新世代だとNVMeなSSDも使用可能になるなど長期的な運用も視野に入れやすくなるというのはあるので、選ぶなら最低限この価格帯からがベストでしょう。

 

 

 

 

2-3 4万円~7万円

ここからはIntel VS AMDの構図が目立ってくる価格帯です。

IntelからはCore iシリーズの第11世代(TigerLake)が出現し、AMDにおいてもRyzen5000番台(Zen3)が出現してくるため、実運用上の性能は十分足りうる価格帯です。

また、IntelだとThunderboltが搭載されることも見受けられるため、eGPUなど性能向上をさらに図ることも可能になります。

 

tomspcparts.hatenablog.com

eGPUについてはこちらからどうぞ。

サブPCとして導入するなら間違いなくこの価格帯がベストでしょう。

ついでにゲームもある程度はこなせます(バチバチのモノは無理ですが)。

 

 

 

 

2-4 7万円~10万円ちょっと

ここまでくると半分ミニPCを卒業し始めます。

諸元は上記と変わらないものの、Thunderboltがさらに増量されたPC、内蔵されているGPUがローエンドGPUとさほど変わらない性能を叩き出すPCなどミニと名乗るわりにはなかなかぶっ飛んだ性能を持つものが出現する価格帯ですね。

普段使いにおいては必要十分というかやや過剰といってもいいくらいでしょう。

お気づきだとは思いますが、だいたいこのあたりからMinisforumの独壇場になります。

 

 

2-5 それ以上

普通のデスクトップPCに片足突っ込んでたり、もう普通のデスクトップPCになってる価格帯です。

諸元的にみても高級なノートパソコンとさほど変わらないのは言わずもがな、サイズ的にもモニター裏につけないしつかないPCがほとんどです。

また、Intelのソレに至っては、デスクトップPC向けのCPUが搭載されてたり、普通のGPUが搭載可能という至れり尽くせりなキワモノがいます。

ミニとはいったい…なPCですが、便宜上ミニPCに突っ込んでおきます。

 

 

3.で、結局どうなんよ?

見ての通り、価格が上になるほど多機能高性能になります。

とはいえ、4万円前後~12万円前後までは割と真面目に直接の対抗馬が出せないほど優秀な選択肢がそろっており、ゲーム用かどうかはさておき購入してもおおむね損がないといってもいいくらいでしょう。

ゲームしたいなら素直にBTOを探すほうが賢明だとは思いますが、設置スペースに問題があったり、ちょっと変なPCにしたいのであればそういったPCを選ぶのも悪くはないのかもしれません(保障はいたしかねますが)

 

昔はスペース的に制約がある関係上、ゴミみたいなスペックしか用意できなかったと考えれば現代のミニPCは非常にバリエーションに富んだいい時代になっています。

 

サブでもメインでも一家に1台ミニPCどうですか?

 

ってわけで今回はここまで、作成時間約1時間半の記事でした。