Tom’s PCparts Blog With Other Games

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eGPUの帯域不足に対するダイナミックな解答「MINISFORUM EliteMini B550」

皆様こんにちは。TOM1192です。

今回は、いつぞやに記事にしたeGPUの問題点である帯域不足に対する力業かつ納得できる回答例として用意されたPCこと「MINISFORUM EliteMini B550」が発売されることになりました。

 

pc.watch.impress.co.jp

 

サムネでわかる通り、なんか異常な光景が見えますが、解説していきますね。

 

1.eGPUとは

tomspcparts.hatenablog.com

こちらにもあるとおり、eGPUとは本来PCに内蔵するGPUを何かしらの形で外付けで実装するモノのことを差し、基本的にTB(ThunderBolt)による接続で行います。

ただ、仕様上最大帯域がPCIe3.0x4相当の40GbpsとPCIe3.0x16の4分の1しか帯域がなく、ハイエンドになればなるほどボトルネックが生じてしまいます。

 

2.MINISFORUM EliteMini B550の特徴

2-1 その圧倒的な見た目

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なんといってもこの特徴的な配置でしょう。
GPUをむき出しにして外付けに配置するという完全に正気を捨てたごり押しを感じますね。

接続にはPCIe x16を採用しており、

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このPC側の赤枠部分を取り外すことにより、PCIe x16が出現するという構造をとっています。

似たような事例を挙げれば、IntelのNUC Extremeシリーズがありますね。

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こちらは専用のケースに内蔵する形で実装していますが、やっていることは同じだと思っていただいて大丈夫です。

 

この方式にすることにより、GPUの接続帯域がフルレーンで確保されるため、ボトルネックが解消し、フルスペックを遺憾なく発揮できるというわけですね。

専用ケースに内蔵するNUC11 Extremeと違い、むき出しなおかげで使えるGPUに制約がなく、超長尺グラボもなんなく使えます。

もちろん、eGPUの記事にもあったとおり、常時使用はiGPUでゲームはeGPUという使い分けも可能です。

まさしく、eGPUの欠点を解消したPCといえるでしょう。

 

2-2 その他スペック

CPUにはRyzen 7 5700G or 4700Gを初期状態で装備していますが、dGPUを使用することが前提条件となった場合に限って、Ryzen 7 5700XまでのTDP65W以下のGPU非搭載型CPUも使用できます。

 

メモリはDDR4のSODIMMが2スロットあり、各32GBの最大64GBまで搭載できます。

Ryzenの特性上、できるだけ高クロックのメモリを選定してあげるといいでしょう。

 

ストレージはM.2(SATA&NVMe)が2本とSATA2.5インチ1個を搭載可能です。

前述のCPUによっては1本がPCIe4.0x4での接続になると思われるので、高速性を求めて4.0対応品を選ぶのもアリでしょう。

 

iGPU使用時の映像出力はHDMIx2とDPx1の計3個の同時出力(全基最低4K60p出力)が可能です。

dGPU接続時でも使用可能(ただしiGPUを搭載したCPUに限る)なので、eGPU的な使い方もできます。

 

USBは3.2 Gen1(TypeA、5Gbps)x4と3.2 Gen2(TypeC、10Gbps)x1の合計5基。可もなく不可もなく、普通の搭載量でしょう。

 

有線LANは2.5Gbps対応品が採用されています。おそらくRealtekのRTL8125BあるいはIntelのI225系列であると思われます。

無線LANも使用可能になっているはずですが、記載がありません。無難にIntelのAX201とかが搭載されていると思います。

 

3.問題点と注意点

さて、ここまでメリットばかり書いてきましたが、もちろんデメリットもあります。

それはケースが存在しないという点です。

まあむき出しな時点でお察しではあるかと思いますが、GPUと電源ユニットは何も防護されていません。

ゆえにホコリ等は付着しやすいので定期的な掃除は必要となります。

 

また、電源ユニットは自身で購入する必要がありますが、こんな超ショートなATX24pinケーブルやPCIe補助電源ケーブルは当然ながら電源メーカーは考慮していないため、当然ながらありません。

付属品にATX24pinなどのショートケーブルがありますが、これに対応した電源を用意する必要があるということを意味しており、適当な電源を選ぶと間違いなく後悔することになるかと思います。

製品の出荷が5月末~ということなので、ブツが来てからでないと断定できないとはいえ、各コネクタが特殊形状になっていない電源であれば使用可能と思われるので間違いなく選びましょう。

 

なお、PCIe補助電源を複数使うGPU(特にハイエンド)では、要求される電力容量が必然的に大きくなるため、PCIe補助電源を3つ以上用意する関係上、750W以上の電源を搭載する必要性が生じます。

 

無難なところから選ぶなら、SilverStone社のSFX電源がいいのかな?と思っています。

 

最大級なら1000Wまでどうぞ。使うかどうかは別として。

ちなみに、SFXだけしか使えないわけでもなく、別にATX電源も使えるのでご安心を。

4.総論

普段使いとゲーミングを両立した奇妙なPCですが、その解決法が非常に脳筋であり、先祖返りした対応で個人的には好きです。

また、その見た目とは裏腹に、フル仕様でも12万でベアボーンでも9万を切ってくるのはコスパとしても意外と悪くなく、コンパクトで高性能を両立できるというのは一部の層からは魅力的に映るでしょう。

 

5月末の発売ですが、それまでは割引価格で予約できるので、ベアボーンだけ先に買うという戦法もアリなのかもしれないですね(当方には予算がないので導入予定はありませんが)。

 

さて、今回はここまで。

次回は前回の最後にもあったように、できればMiniPCの分解講座を開催したいと思います。