皆様こんにちは。TOM1192です。
タイトルにあるとおり、先日のAmazonのブラックフライデーでメモリを買って増設して調子に乗ったらもうえぐいことになったお話です。
なお、当記事(というか今までの記事もだけど)においてのAmazonのリンクはアフェリエイト仕様です。予めご了承ください。
1.事の発端
まず、そもそもメモリの増設を検討し始めたのは、自前が管理するDiscord鯖にVoiceBOTをぶちこんで運用する過程で、元々の32GBのメモリに対してDockerに食われるメモリが多くなっていた(10GBとか平気で消費してる)ので、この際倍増させてしまえという感じでメモリを買いました。
今回購入したのはこちら。いわゆるネイティブメモリというやつですね。
本来、Zenを運用するうえではメモリクロックを高くかつタイミングを詰めるのが理想ではありますが、今使っているマザーだと前のメモリですら2800MHz駆動が安定限界であったため、今回はクロックの上限ではなく容量を優先。
で、増設後すんなりとUEFIが通り、なんならネイティブクロックでもUEFIが通ってしまうというもうなんのためにOCメモリ使ったんだろう状態になってしまったわけです。
そこで、魔が差したのかさらに電圧をちょっと盛って、クロックを盛ろうとしたわけですね。
具体的には3466MHzで動かそうとしたわけです。
で、どうなったかというと、
というわけです。
ここからが地獄でした。
2.対処開始
UEFIはかつてBIOSと呼ばれ、一番基幹にあるソフトウェアであり、コレの死=PCの死となるわけですが、最近のマザーにおいては電源とマザーだけでUEFIをアップデートないし再書き込みを可能とする機能がついています。
私の使っているマザーである
コレも例外ではなく、バックパネル上にある特定のUSBポートにUEFIが入ったUSBメモリが挿さっていれば、ワンボタンで書き込みが可能となっているわけです。
UEFIを書き込むための条件として、
などがありますが、手順は下記を参照してください。
まあここまではよかったんです、ここまでは…
3.異常発生
FAT32は上記にあるとおり、4GBを超え32GBまで使えるフォーマット方式です。
つまり、理論上は16GBだろうが8GBだろうが32GBだろうが問答無用で書き込みを実施できる「はず」です。
私の保有するUSBメモリは16GBと32GBだったわけですが、そのいずれも書き込みができないという事態に陥りました。
公式の手順書におけるQ&Aの記載にある、Q4の状態
動作を示すLEDが点滅→点灯になる(本来は点滅が続く)
にいずれもなったというわけですね。
Q&Aの回答は
- ポートは合ってますか?
- 中身は間違ってませんか?
- USBメモリのフォーマット方式が間違ってませんか?
となっているわけですが、
全部確認しとるし試しとるわボケェ
となったわけです。
4.その後
とりあえず手元にある16GBと32GBのUSBメモリに片っ端からほかのバージョンのUEFIを手順通りに配置する
→NG
USBのフォーマット時にアロケーションサイズを変えてみる
→NG
と、FAT32の範疇ではどうもうまくいかないもようです。
で、調べていくとどうもFAT32が使える「だけ」で使う容量はFATが取り扱える領分である必要があるということみたいです。
つまり、フォーマット領域を4GB以下にしてFATでやれば通るのかと試しましたが…
→NG
と致せり尽くせりという状態に。
ここでたどりついた結論が、
- USBメモリの容量は4GB以下のものを使う
- フォーマット方式はFAT
ということに。
ただ、USBメモリで4GB以下なんて今の家電量販店ではまず見かけません。
Amazonで急ぎ4GBを発注したわけですが、発送が遅れて翌日に着かないことが確定。
途方に暮れていたところ、家の中に最後の切り札が残っていました。
それは、
2GBのMicroSDカード
です。
元々先代がガラホであったので代々使っていたMicroSDが幸いにも2GB=FATの範囲内であり、コレを活用したわけです。
今回使用したのはコレ。家電量販店で買ってきました。
動作確認用にアクセスランプが欲しかったので、約1800円の出費となりました。
その後は手順に則って実行
→OK
となりましたが、まだ終わっていませんでした。
5.BSOD地獄
UEFIの書き込みが完了し、UEFIも無事表示されるようになったわけですが、次に来たのはWindowsの起動不可というかBSODでいつまでたっても前に進めない状況に。
オマケにUSBからの起動ですらBSODを吐くため、再インストールすら許さないとかいうもう世も末みたいな状態に陥りました。
そんなUEFIはちゃんと通るのにWinが通らないという地獄を脱出したのはたった一つの工程。
そう、
メモリクロックのダウンクロック
でした。
前のメモリの安定領域であった2800MHzまで落とすと挙動が一変。
Windowsが何事もなかったかのように起動し、ようやく完全復旧となりました。
原因として考えられるのは
- マザーボードのメモリ耐性の低さ
- CPUのメモリコントローラーが微妙
- メモリとCPUとの相性がやや悪い
だと思われますが、マザーボードはその前に使っていたモノだとすんなりフルスペック動作が実現していたがために、一番の有力候補となっています。
ただ、今回のメモリが3200MHzで動作してしまっているという事実もある手前、2のCPUのメモリコントローラーの調子もやや悪いし3の相性もある…のかもしれません。
6.結論
それが最短で最速なアプローチです。
まあ、そもそもUEFI吹っ飛ばすような使い方してる人にも少々問題はあるので一概にどうとは言えませんが、とりあえず持っておいて損は間違いなくないシロモノだと感じました。
ちなみに、今回の復旧が叶わなかった場合、一気に構成変更する予定でした。
追記
叶ったのに叶わなかった場合を実行しました。