Tom’s PCparts Blog With Other Games

主に自作PCと惑星WTのネタをぶち込むブログ

PC界隈における〇〇おじさんの代名詞「SandyBridge」は現役か…?

みなさまこんにちはTOM1192です。

前回、こんな記事を書いたわけではありますが、

tomspcparts.hatenablog.com

今回は、これから2世代飛んで、現在でも現役で使われることもある、Sandyおじさんこと「SandyBridge」です。

前回はタイトルオチだったんですが、今回はそうでもないのでご安心を。

 

 

1.SandyBridgeとは?

ja.wikipedia.org

2011年に発表・発売を開始した、Intel 第二世代Core iシリーズとも呼ばれるCPUです。

初代Core iシリーズの欠点を軒並み解消し、非の打ち所がないCPUとして完成し、現在のIntelCPUの基本構成を築いたCPUでもあります。

初代Core iシリーズの欠点は

  • CPU内蔵GPUを搭載した4コア品が存在しない。
  • CPUとチップセットの帯域が2.5GT/sしかない。
  • 動作クロックが案外低め

といったものがあり、特に2コアでしか内蔵GPUを搭載したモデルが存在しなかったため、製品としての完成度は中途半端でした。

そんな欠点を全部ぶっ壊したのがこのSandyBridgeだったわけですね。

当時はAMDが貧弱だったのと、最近では絶対にありえない円高(1ドル80円台)であったために、最上位のCore i7 2600Kですら3万円を割るという状態。

DDR3も4GBが出回り、8GB搭載が主流となってきたのもあって、この時代にPCを組んだ方が多く、そのためか現在でも弾が流通しています。

 

また、この世代のチップセットからZシリーズが登場し、内蔵GPUも使えてOCもできるという全部のせが可能となったのも大きいでしょう。

チップセット側も進化し、AMDに先行されていたSATA3.0にネイティブ対応。

別途チップ無しでもSSDの真価を発揮させられるようにもなっています。

 

BIOSUEFIとなったのもこの世代から。グラフィカルなUIが新鮮であったのも懐かしい話です。

こういった感じで現在にも勝るとも劣らない諸機能をもつCPUだったわけですね。

 

2.問題点?

そんな風雲児とも言えるSandyBridgeですが、現在でも比較的使えます。

CPU性能は、Core i3 8100に少々劣るくらいです。

www.cpubenchmark.net

ただ、内蔵GPUが流石に世代が離れすぎたのもあり、表示程度なら役に立ちますが、昨今の動画再生にはやや非力であり、ノートPCでは少々問題になるかもしれません。

デスクトップであればGPUの別途搭載である程度解消できるので些細な点ではありますが…

 

また、USB3.0がネイティブで使えない最後の世代で、コレの1個後のIvyBridgeで登場した7シリーズチップセットで初対応となっています。

が、この7シリーズはCPUソケットLGA1155で同じなのと、チップセット側もなんなくSandyBridgeに対応してるため、実を言えばコレも解消できちゃったりします。

 

マジな話、

  • PCIeが2.0である
  • 消費電力がやや高めであり、それにともなってワッパがやや悪い
  • TPMが使えないこと

くらいしか問題はなく、その点にさえ目を瞑れば案外まだ使えてしまうという現実があります。

アレ…?問題点は…?

 

3.共通する欠点

欠点らしい欠点が見つからないSandyBridgeですが、これは上位級においての話です。

前回のCore2では語らなかったものの、下位CPUであるCore i3以下は流石に現役とは言い難い性能まで低下してしまいます。

それこそCore i3 2100だと2世代前のCore 2 Quadにすら負けます。

無論言い換えれば2世代前の性能がローエンドで実現できるという意味もありますが、その性能が現在の最下位級で実現できてしまうという意味でもあります。

 

どっちにせよ現役に使える可能性があるのが上位~最上位級であるというお話です。

使い方に関しては前回同様だとは思いますが、XPやVistaよりもWindows7の適正が高く、そのためのCPUとして使うのであれば下位クラスでも十分だとは思います。

 

4.総論

現役世代とまではいかないものの、CPUとしての基礎レベルが非常に高いのもあってか、上位級に関しては未だに現役として使うことは十分に可能です。

そしてなぜか知りませんが、現在もH61チップセットのマザーが生産されており、その1個後の世代のIvyBridge共々CPUが死ぬまで使えるというスーパー充実した状態でもあります(さすがにOCはできませんが)。

www.gdm.or.jp

 

新品のDDR3が2025年までに枯渇するとは思いますが、それまでは使えてしまいそうなCPUです。

ただし、Win11は非対応(レジストリいじりナシで)ですので、世代交代はお早めに。

今、安く済ませたいのであればCore i3 10105で組むのが理想ですかね…