Tom’s PCparts Blog With Other Games

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Amazonのタイムセールでクッソ安いGen4x4SSD「Hanye ME70」を買った件

皆様こんにちは。TOM1192です。

今回は記事作成段階時点で安売りしてたSSDを買ったモノです。

 

ブツはこちらとなります。

購入時価格は17080円と2TBとしてはかなり破格の分類です。

 

 

1.諸元について

このSSDはM.2 NVMeのPCIe4.0x4対応のSSDとなっております。

シーケンシャルリードは最大7200MB/s、同ライトは6700MB/sと4.0x4対応SSDとしては極めて普通のスペックであり、むしろ先述の価格を考えるといい意味で異常な性能になっています。

SSDの寿命を表すTBWも1500TBと価格のわりにかなり高め(Samsungの980 PROは1200TB)であり、なんだかんだ書いてある諸元だけはかなり優秀です。

 

2.到着したモノ

外箱はこんな感じ。この見た目のモノが中に入ってます。

で、実際に入ってるブツがコレ。

どうみてもただの普通のSSDです。

なお、当SSDは両面実装のSSDとなっており、放熱的にやや相性の悪い構造となっております。

諸元は高い代わりに記録密度がやや低いといった製品ということですね(あるいは性能を優先してNANDをわざと多く実装している可能性もありますが)

3.剥いてみた

ココから先は保証が切れる可能性のある(というかほぼ間違いなく保証が切れる)行為です。人柱になりたいというおバカさん以外はやらないようにしましょう。

 

で、実際に剥いたわけなんですが、この配置どこかで見覚えがある人もいると思います。

 

kakaku.com

 

A-DATAのSSDですね。ハイ。

ちなみに、SUNEASTの似たようなヤツも同じ構造です。

 

コレですね。

ただ、安いから悪いというわけでもなく、同じコントローラーはPlextorのM10PGNで採用されているという事実からもわかる通り、良くも悪くも普通の製品ということですね。

ほぼ同一価格帯のSSDは基本的にコレと同一構造となっていると考えてもいいでしょう。

 

では簡潔にまとめると、

  • コントローラー・・・InnoGrit IG5236
  • NAND・・・YMTC社製128層3DTLCNAND x4(1枚あたり512GB)
  • DRAM・・・YTMC社製DDR4 2GB

というものであり、まあよくある中華製SSDってことです。

 

4.実測してみた

SSDの性能を計測するにさしあたって、用意した環境は

 

tomspcparts.hatenablog.com

こちらで使用しているNUC11ですね。

OSを2.5インチにSSDにインストールし、NVMeSSDのほうを汚染させず計測を行いました。

ベンチ結果書いても結局比較対象いないとわかんないので、今回比較対象として急に安くなってた「Samsung 980PRO 2TB」を用意し測定を行いました。

4-1 Crystal Disk Mark

約17000円とは思えないスペックですね。

980PROと比較してもまあ遜色ない性能が出ているのは間違いないですね。

一方でベンチマーク測定時の温度がお世辞にも低いわけではなく、

大体60℃台(実測最大66℃)とまあまあ高いほうに属します。

80℃とか90℃まではいってないので普通の温度の範囲内に収まっているとは思います。

 

というのは嘘で、他所のサイトで20~25℃ほど-方向にオフセットがかかっているらしく、実測温度+20~25℃すなわち80℃とか90℃まで平気で上がっているということになります。

サーマルスロットリングもどうも発生「させない」仕様らしく例えバンバン熱が上がっても無理くりパフォーマンスを維持するというぶっ飛んだことをします。

パフォーマンスが出る代償としてNANDチップやDRAMにも負担をかけてしまうというなんとも諸刃の剣状態というわけですね。

 

4-2 ATTO Disk Benchmark

Hayne ME70 2TB(ライトキャッシュあり)

Samsung 980PRO 2TB(ライトキャッシュあり)

低容量(512B~8KB)が980PROと比較してやや遅い傾向こそありますが、980PROがトップスピードが頭打ちする関係で64KB以降は勝利しているという構図になります。

この点も価格のわりに性能が出ているとみることができるかもしれません。

 

Hayne ME70 2TB(ライトキャッシュなし)

Samsung 980PRO 2TB(ライトキャッシュなし)

ライトキャッシュを切っても挙動はほぼ変わらず。多分HDD用のベンチだった関係でキャッシュの定義が違うのかも。

 

 

5.総論

現状売られているSSDとしては(ほぼ構成が同じお仲間含め)最安価級ですが、コントローラーのリミッター解除傾向が非常に気になるところです。

負荷をかける用途でなければ問題にはなりにくいとは思いますが、ゲーム用として使うには少々不安と言わざるを得ません。

また、低容量のアクセスが弱いため、実用用途においても少々弱くなる可能性も否定できません。

 

ただ、それ以外は割と普通なSSDなのが個人的には驚いたポイント。

中華とかまあ適当やってるイメージなんですが、あんまり適当じゃなかったりするんですね(中身勝手に変わってる可能性は否定できませんが)

 

ってなわけでざっくりレビューはここまで。

普通の2TBも安くなってきてるので今後のスタンダードには普通になりそう。