みなさまこんにちは。TOM1192です。
今回は前回の宣言通り、Windows11のInsider Previewの実物の体験記事です。
去る6/29早朝よりWindowsのInsider PreviewのDevチャネルよりWindows11がダウンロードできるようになりました。
なお、当Insider Preview配布にあたって、前提条件が若干緩和されており、初期では第8世代Core iシリーズ(CoffeeLake)以降もしくはZen+(PinnacleRidge)以降となっていましたが、それぞれ1代古い、第7世代Core iシリーズ(KabyLake)もしくはZen(SummitRidge・RavenRidge)が前提条件に追加されています。
また、Windows11の必須条件のうち、TPM2.0についてはこのDevチャネルのみ限定で必須ではなくなっています。
当方が検証に使用した代物は前回に説明したので割愛します。
過去にやった暫定公開方式を採用します。
っていうか書くこと多すぎるんですがそれは…
1.インストール前の注意事項
1-1 要求事項について
前々回に書いた要求事項ですが、前述したとおりInsider Previewにあたって一部無効化および条件の引き下げが行われています。
このため、現在のInsider Previewの要求事項は
- CPUがKabyLake(Core iシリーズ7000番台)もしくはZen(Ryzen1000番台)以上
- メモリ4GB
- ストレージ64GB
- UEFIブート及びSecureBoot対応
- WDDM2.0以上のGPU
となっています。
TPMについては搭載の有無にかかわらずWindows側で機能しないようになっています。
1-2 Insider Program参加の注意事項
WindowsのInsider Programかどうかにかかわらず、10日以内であれば前バージョンに戻すことができます。
ただし、Insider Programにおいて一つだけ例外があり、
Insider Program自体は戻せない
というものです。
このため、Windows Insider Programに参加した状態で元のWindowsに戻ろうとした場合は
1.Windows自身のクリーンインストール
2.Insider Programからオプトアウト(アップデートの終了)し、次期正式版のリリースまで待つ
の二択を迫られます。
どちらの方法も時間をとるうえに、後者にいたっては次期リリースが最低でも3ヶ月以上先なのが明確なため、一度参加してしまうと戻れないという罠となっています。
このため、リスクを理解したうえで参加しましょう。
現実的な対応としては、バックアップ済みもしくはクリーンインストールしても問題ない環境を用意するのが一番だといえます。
2.ファーストインプレッション
2-1 デスクトップまわり
Win11においては主に下部が大きく変更されました。
スタートメニューなどが中央に配置(設定で左寄せが可能)され、タスクバー自体が下部固定となりました。
いままで左側で縦に配置していたユーザーには手痛い変更といえるでしょう。
また、スタートメニュー周辺にも手が入り、左から順に
- スタートメニュー
- 検索
- 仮想デスクトップの追加・切り替え
- ウィジェット
が標準で配置されています。
前者三つはWin10時代からあるものですが、最後のウィジェットはWin7時代を最後に脆弱性のため切り捨てられた要素です。
が、実態は全くの別物ですね。
ただ、今までこういうのを使わない人だったので正式版になっても使う機会はないかもしれません。
通知領域やサウンドやネットワークは変わらず右下です。
ただ、中身の配置が変更されており、デバイスはデバイス、通知は通知としっかり別れるようになりました。
なお、タスクバー上での右クリックは一気に縮小。
このようにタスクバーの設定のみが鎮座するという驚きの仕様です。
2-2 スタートメニュー
スタートメニューは一新。と言いたいところですが、どこか見覚えがあるパターンです。
そう、フルスクリーンスタートメニューで悪評だったWin8.1時代に近いものになりました。
初期状態で表示されるのは、上部にピン留めアプリ、下部はいわゆるジャンプリストです。
右上にあるすべてのアプリを押すと、Win10に近いスクロールするタイプのやつになります。
Win10のものと大きく違うのはライブタイルの廃止ですね。
一方で、初期で全アプリの表示が行われていたWin10よりも人によっては悪く感じるかもしれません。
当方はWin8.1をそこそこに使ってた人なので別に違和感はないんですが。
ジャンプリストはその他でさらに履歴が長くなります。
使う人は使うけど使わないひとは徹底的に使わなさそうです。
ちなみに、スタートボタンの右クリック(もしくはWinキー+X)は健在。
ただ、違うのはコマンドプロンプトではなくWindows Terminalへと変更されている点です。
地味な変更ではありますが後述する理由でこのようになっています。
2-3 設定アプリ
Windows8からコントロールパネルと別物で実装された設定アプリですが、Win11ではさらに刷新。
AndroidやiPadOSのような左に主メニュー配置となっています。
2-1-1 システム
主にハードウェアの設定を担当するのがシステム設定です。
Win10のものと比較すると、タブレットモード廃止による「タブレット」の項目が消えたのと、新たに「Nearby shairing」(いわゆるAirDropみたいなやつ)が追加されています。
また、Win10では更新とセキュリティに入っていた「ライセンス認証」、「トラブルシューティング」、「回復」がシステムに移動しています。
個人的に気になったのはHDR周り。
自動HDRという機能が追加されています。
これはXbox Series X/Sで追加されたSDRゲームをHDRで動かすという機能で、これがWin11に逆輸入された感じになります。
また、ディスプレイの最大輝度も表示されるようになっています。
当方のディスプレイはHDR1000対応の代物なんですが、多分最大ピークがここくらいまであるのと推察しています。
2-1-2 Bluetooth&Devices
Win10とはほとんど変更はありませんが、「Your Phone」が追加されています。
こちらはWin10で単独で設定が存在した「電話」が編入された感じです。
2-1-3 Network & Internet
この辺りは見た目だけが変わっただけで何も変わってないですね。
Win10における状態の中に残っていたものを詳細設定にぶちこんだりしてます。
ただ、↑のようにリンク速度を見れるようになっていたりと細かい改修が入っていて、Win10よりもホップアップウインドウが減っていると感じます。
2-1-4 個人用設定
Windowsのバージョンが変わっただけあって、一番変わったところ。
特にタッチキーボード機能を調整できるようになっているあたりから、2in1PC(コンパーチブルPC)と相性が良くなるようになっていますね。
おそらくSurfaceを今後も推していくために用意した感じでしょうか。
2-1-5 アプリ
Win10ではアプリと機能になっていましたが、一気にカットしてアプリになりました。
また、Insider向けなのかは不明ですが、「Optional features」という設定が追加されており、追加で機能をダウンロード・インストールできるようになっています。
特に、外国語特有のフォントを追加する機能をピンポイントで用意しているあたり、日本語環境下で表示がバグる2バイト文字(日本語だとひらがな・カタカナなど)の表示を正しく行えるようになるかもしれません。
とりあえずここまで。
作るのが大変なので毎日更新追記していきます。