皆様こんにちは。TOM1192です。
実をいうと記載途中な記事が複数あって止まってるんですが、その上で今回の記事を書いている状態です。
そんなことはさておいて、今回は無意識に使う有線LANのチップについてです。
1.NICとは
Network Interface Cardの略称で、単純に言えば有線・無線LANのコントローラーのことをいいます。
主要メーカーは
の4種類でしょうか。
このコントローラーのおかげで日々ネットが使えてるってことです。
2.本題
さて、ここからが本題です。
果たして、どれが優秀な配信事業向けコントローラーなのかという話です。
今回、実験に使用したのは以下の4種です。
- Intel I211(1Gbpsコントローラー)・・・マザーボード付属品
- Intel X550-T2(10Gbpsコントローラー)
- Realtek RTL8168(1Gbpsコントローラー)
- AQUANTIA AQN-107(10Gbpsコントローラー)
I211以外はすべて拡張カードです。
計測条件は
- 1号機(メイン機)を使用
- 配信ソフトウェアはMirillisの「Action!」を使用
- 配信内容はWarThunderのリプレイ(20分くらい)
- 録画はNVenc HEVC(H.265)10bit(=HDR)にて行い、ビットレートは最大の40Mbps
- 配信解像度は3840x2160(4K)@60pを使用。
といったところです。
1の1号機のざっくりとしたスペックは
- CPU・・・Ryzen9 3900X
- Mem・・・DDR4-3600 32GB
- GPU・・・RTX3090
といったところで、使用したモニタはAcerの「ConceptD CP7」です。
3.各種結果
3-1 I211
ド安定といえばIntelと称されているだけあって、40Mbps下でも落ち込みは少なめでした。
発売は2012年とすでに9年近い経過をしたNICですが、逆にいうと枯れた技術の集大成みたいな性能をもち、普段使いでも上等すぎる性能があります。
未だに搭載するマザーボードもあるくらい信頼性は高いですね。
迷ったらコレという感はあります。
3-2 X550-T2
こちらは10GbpsのNICですが、内部接続は1Gbpsとなっています。
が、さすがのIntel。安定性は抜群です。
10Gbpsでも配信自体はやったんですが、どうも中のハブとの相性が悪かったらしくダメでした。
が、1Gbpsでの配信は今実験では最強でした。
発売は2016年で、今年で5年目となるわけですが、「PCIe3.0x4で接続可能」という条件がつくとコレが最上位という状態ですので今後も使われることが多いかと…
3-3 AQUANTIA AQN-107
約1万円で調達できる最安価クラスの10GbpsNICといえばコレ。
また、10GbpsLANポートのつくマザーボードにもよく採用されています。
上記2種類と比較すると、上下の振れ幅がやや大きいのが気になります。
ただ、配信自体には異常もなく、10Gbpsリンクでも配信できたのはコレだけだったので選ぶなというわけではないですね。
良くも悪くも無難な特性といえます。
3-4 Realtek RTL8168
巷では蟹と呼ばれる(会社のアイコンが蟹なため)製品です。
1GbpsNICとしては最安価クラスで1000円台で購入可能という故障時における強い味方です。
今回使用したのは上記のもの。RTL8168自体も相当息の長いコントローラーでIntelと双璧をなすチップともいえます。
で、肝心の配信適正はというと…
上下の振れ幅が凄まじいですが、なんか配信できています。
ただ、ここまで上下の振れ幅が広いと不安にはなりますが…
安価なチップは安価なりの特性ともいえます。
4.結論
IntelNICの安定性は伊達じゃなかった。
いや、ここまで差がつくとは思いませんでしたね。
特にIntelどうしでも上位のX550-T2がさらに上を行くのもまた面白いです。
AQUANTIAやRealtekも悪くはなかったかと思います。
ただ、振れ幅が大きいのは個人的には怖いのであんまりオススメはできません。
ところで実をいうと検証したけどできなかったヤツがあります。
RealtekのRTL8125B(2.5Gbps)です。
IntelにもI225-VやLMなどがありますが、こちらはマザーごとの取替となるので検証が難しいです。
私にも予算があればなぁ…
最後に書くとするなら、
ギガビットイーサならIntelNICのチップが入ったマザーを選べ(いやマジで)
ってなわけで今回はここまで。
ざっくり解説でした。