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トータル完成度の高い小型中華タブ「FPad7」レビュー

皆様こんにちは。TOM1192です。

今回は万能系小型中華タブ「FPad7」のレビューです。

 

a.r10.to

Amazon楽天それぞれで売ってますが、割引後の価格は同じなものの、楽天では今限定でレビューを書くとなんかケースが届くそうです。

いまだ届いてませんが届いたら追記すると思います。

 

 

 

1.スペックについて

1-1 画面と寸法

画面サイズは8.4インチで解像度は2560x1600です。

リフレッシュレートは60Hzですが、タッチサンプリングレートが低いのかタッチの応答性は想像以上に悪めです。廉価スマホのそれらと同じ感覚と思ったほうが良いでしょう(下手したらそれよりも悪いまである)。

画面は比較的明るいですが、輝度の自動調整はついてません。

厚さはちょっと厚め。Galaxy Z Fold6のケース付きを開いた状態と変わりません。

画面比較(左がGalaxy Z Fold6で右が本製品)

背面のイメージ。カメラ部分はちょっと浮いている

厚さ比較(左が折りたたんだ状態のGalaxy Z Fold6で右が本製品)

1-2 SOC・メモリ

SOCにはMediaTek Dimensity 7050が採用されており、これまでの定番であったHelio G99を卒業しついにDimensityへアップグレード。ただし、Dimensity 7050は同1080のリネーム品であるため、発売日こそは2023/5ですが生まれは2022年とG99と同じです。

構成はA78x2(2.6GHz)+A55x6(2.0GHz)のEコア多めの8コア。

G99がA76x2(2.2GHz)+A55x6(2.0GHz)の構成なので、Pコアのスペックアップで性能が引き上げられているといったところ。

 

iGPUもランクが上がったぶんだけスペックアップ。

Mali-G68はG99のMali-G57(128GFLOPS)と比較しておおよそ倍くらい(243.2GFLOPS)となり、その解像度に見合っただけの十分なスペックを手に入れました。

そのスペックをざっくり語ってしまえばブルアカの高設定60fpsがだいたい動くくらい。

さすがにゴリゴリ動くSDキャラであったりエフェクト過多なスキルモーションではフレームレートが下がりますが、それ以外は基本的に快適にはできます。

 

RAMは8GBとここ最近のミドル級として標準的。G99ではLPDDR4X 2133MHzでしたが、こっちはLPDDR5へと高速化した…はず(速度は未記載)。

一応LPDDR5は最低3200MHzからとのことなので、G99はLPDDR4Xの2133MHzのデュアルチャンネルなので帯域が17GB/sに対して、LPDDR5の3200MHzのデュアルチャンネルの帯域は25.6GB/sと約1.5倍の速度となっており、これによってさっきのiGPUの性能も向上しています。

また、LPDDR5化は高速化の恩恵だけでなく、消費電力も低減しているので、バッテリー持ちの改善にも寄与していたりします。

 

ストレージを最大8GBを追加で仮想メモリとして割り当てる機能がありますが、このスペックでメモリがあふれる使い方はほぼないのであえて割り当てるメリットはありません。

下記に今手元にある端末の各種スコアを貼っておきます。

 

①GeekBench6

製品名 SOC CPU-Single CPU-Multi GPU-OpenCL GPU-Vulkan
HeadWolf FPad7
(当製品)
Dimencity 7050 835 2318 2296 2346
Motorola Razr 40s Snapdragon 7G1 1021 2813 2463 2719
Samsung Galaxy tab S9 Ultra Snapdragon 8G2 for Galaxy 2113 5609 9555 10049
Samsung Galaxy Z Fold6 Snapdragon 8G3 for Galaxy 2258 6912 15669 16987

②3D Mark

製品名 Wild Life Wild Life Unlimited Wild Life Extreme Sling Shot Sling Shot Unlimited Sling Shot Extreme Sling Shot Extreme Vulan
HeadWolf FPad7
(当製品)
2213 2300 599 5057 5753 3899 3725
Motorola Razr 40s 3050 2399 804 5296 5357 5105 5218
Samsung Galaxy tab S9 Ultra 上限突破 14334 3900 上限突破 17926 上限突破 上限突破
Samsung Galaxy Z Fold6 上限突破 19355   上限突破 20422 上限突破 上限突破

 

スナドラの最上位勢には到底かなわないのは明らかですが、アーキが改善された代わりにクロックの伸びが悪い7Gen1とはほぼ遜色のないスコアが出ているあたり、ミドル級SOCとしてはかなり上出来ですね。

一方で、3D Markの標準スコアに対してExtreme系のスコアの落ち込みが7Gen1よりも激しいあたり、高解像度負荷にはやや相性が悪いみたいで、そこは腐ってもスナドラと言わざるを得ません。

もちろんベンチマークやゲームとの相性問題(スナドラ以外は最適化が遅れる傾向がある)というのもあるので一概には言い切れないところもあるというのも付け足しておきます。

 

というか測定してて思いましたが、8Gen2にしろGen3にしろやっぱバケモンなんですね…

これよりもヤバイ8EliteだったりDimensity 9400とかどうなるんだろうか…と思ってしまいます。

 

1-3 ストレージまわり

ストレージは256GBと比較的多めでUFS3.1であるため比較的高速な内蔵ストレージです。

下記にさっきの手元端末のストレージ系ベンチであるCPDTbenchmarkを貼っておきます。

製品名

連続

書き込み

連続

読み出し

ランダム

書き込み

ランダム

読み出し

メモリ

転送速度

HeadWolf FPad7
(当製品)
674.33MB/s  842MB/s 27.00MB/s  24.05MB/s 5.50GB/s
Motorola Razr 40s 400.91MB/s 642.65MB/s  30.31MB/s 24.30MB/s  5.24GB/s 
Samsung Galaxy tab S9 Ultra 961.59MB/s 1.08GB/s 35.46MB/s 32.63MB/s 18.65GB/s
Samsung Galaxy Z Fold6 1.05GB/s 2.21GB/s 35.47MB/s 30.88MB/s 21.13GB/s

連続アクセスはFPad7のほうが圧勝です。

ランダムアクセス・メモリ転送速度も僅差であり、この価格帯のものとは思えないほどしっかりと速いです。

 

なお、明記はないものの一応MicroSDも使用可能ですが、認識がガバガバな問題を抱えてるため、常用はおすすめできません。

 

1-4 無線系

無線周りは4GとWi-Fi6に対応。特にWi-Fi6は中華タブとしては初の対応となり、5GHz帯で最大1.2Gbpsリンクが可能です。

Wi-FiミレルでのWi-Fi情報。1.2Gbpsリンクが確立できているのがわかる。

Wi-Fiミレルでの速度測定。ローカル実効値が1Gbps前後あるのがわかる。


またこのメーカーは毎度毎度Band19に対応してますが、この製品も例外なく対応。

DOCOMO勢も安心して使えます。

SIMは2枚挿しが可能ですが、1つがMicroSDカードスロットと兼用になっているため、DualSIM時はMicroSDをオミットする必要があります。

 

GPSも引き続き搭載。

日本謹製のGPSであるQZSS(みちびき)も受信できますが、

の3種のみ。

ほかのスマホではGLONASのE5a、BeiDouのB2cとB1C・GPS及びQZSSで使われるL5が追加受信できているので、この差が測位精度に直結する可能性もあります。

なお、L1しか受信できないせいなのかおかげなのかスマホでは受信がされない静止衛星軌道上にいる、みちびき3号機(PRN199)の電波が受信できます。

カーナビとして使うには多分上出来だと思います。

下記にGPSの受信状態を貼っておきます(アプリはGPS Statusを使用しました)

GPS衛星の受信状態

GLONASS衛星の受信状態

日QZSS衛星の受信状態

中BeiDou衛星の受信状態

欧州Galileo衛星の受信状態

1-5 バッテリー

バッテリーは6500mAhで先代のFPad6と同じです。

CPUのスペックが上がったのと、メモリの低消費電力化によってアイドリング時の消費電力も減少。

容量の増加も含めてかなり長時間使えますが、SIMを使う通信を多用する場合はWi-Fiよりもエネルギーを食うので、短くなると思います。

実際、SIMのみの通信でカーナビさせたところ、3時間程度の使用で85%→43%と結構な消費をしました。

ただ、最近のハイエンドスマホはこれよりも小さいにもかかわらず7050mAh(Redmagic 10 Pro)とかいう馬鹿げた容量積んでるものもあるので、それを聞くと少なく見えてしまいます。

 

また、充電は9V2Aの18WのPD充電に対応。

このあたりは他社とそんなには変わりませんが、10W程度での充電に比べれば上出来です。

下記に手元端末のバッテリーまわり仕様を貼っておきます。

製品名 バッテリー容量 急速充電仕様 無線充電仕様
HeadWolf FPad7
(当製品)
6500mAh 9V2A=18W 非搭載
Motorola Razr 40s 4200mAh 9V3.3A≒30W 5V1A=5W
Samsung Galaxy tab S9 Ultra 10880mAh 9V5A=45W 非搭載
Samsung Galaxy Z Fold6 4273mAh 9V2.78A≒25W 5V2A=10W

ただし、Samsungの場合はPD3.0に対応した充電器でのみその出力が出せます。

 

1-6 その他のハードウェアについて

カメラはリア1600万画素、フロント800万画素ですが、この手のタブレットのカメラはおまけです。

明るいところでの撮影ならまだしも暗いところは無理です。

あるだけマシくらいのイメージです。

生体認証系は顔認証がありますが、あくまでデバイスロックの認証だけ。

課金やアプリケーション側で使うタイプの生体認証ではないので、まあ普通の中華タブですね。

スピーカーはUSB端子側の2つのみ。ここは強化が欲しかったところではありますが、先代先々代から変わっていないことのでまあそんなもんなんだと思います。

USB端子は当然ながらTypeCですが、1GBの単一ファイル転送に35秒ほどかかっているので端子実装はUSB2.0と推定されます。

今となっては消えつつあるイヤホンジャックも引き続き搭載。

そしてそれを利用するFMラジオも搭載されています。

FMラジオ受信のようす。イヤホンジャックにケーブルが必要。

この点だけで実は災害時タブとしては最強格かもしれません。

 

OSはAndroid14系です。とりあえずはほぼ最新なので今は問題ないでしょう。

1-7 付属品

タブレットには付属品として、

  1. 充電器(USB-PD対応)
  2. USB C to Cケーブル
  3. 保護フィルム(貼り付け済)

がついています。

 充電器は5V3A・9V2.2A・12V1.67AのMax20W出力が可能な製品で明記はなされていないため、PPSには対応していません。

が、このタブレットを充電するには困らないでしょう。

USBケーブルは3A品です。当機はUSB2.0だと思われるのでケーブルも2.0になっていると思います。

保護フィルムは初期状態で貼ってありますが、かなり薄いです。

本体には傷はつかないわけではないけど、期待するものでもないですね。

不安なら張り替えも検討してもいいと思います。

 

2.このタブレットの良いところ

やはり、画面でしょう。

HuaweiのMediaPad M3ユーザーだったのでこの解像度でこの画面サイズはなつかしさを感じたところもありますが、これまでWUXGA(1920x1200)だったのでやはり解像度の高さはよいものです。

もっともそのぶん消費電力も少々上がっていますが、バッテリー容量の改善とSOCのスペックアップによる低消費電力化もろもろのおかげで特段気にするものでもなくなっている…と思います。

 

もっとも画面の良さだけでいえば、同じサイズ帯に超強力なライバルがいるという致命的な問題がありますが、価格と万能性で勝負するほかありません。

 

SOCの強化もおいしいポイントです。G99が定番であったという状況を先に打破したのはAlldoCubeのiPlay 60 mini Turbo(Snapdragon 6Gen1)ですが、あちらもその超強力なライバル同様そっちに振りすぎて4GとGPSをオミットするなど屋内用特化なのがいただけません。

その点、こちらは純粋な機能強化という形で実現しているあたり、定価の価格差もまあ納得レベルに仕上がっていると思います。

 

屋内外問わず使うことが目的なら間違いなくこちらのほうが優位です。

 

3.このタブレットの悪いところ

こちらもやはり画面です。

高解像度「まで」はよかったものの、タッチ応答性がなんというかもっさりしているのがいただけません。

ゴーストタッチ対策らしいのですが、それを加味してもなんか遅れてる感が強いのはせっかくの良さを殺してしまっている感があります。

また、変わらず輝度調整機能がないのもダメです。

そのコスト自体たかが知れてるような気はするんですが、毎度毎度非搭載なことが多く残念です。

暗所に入って「うお、眩しっ」ってならない明るさをあらかじめ設定するの面倒なんでそろそろつけてくれませんかね…?

 

また、バッテリー容量が多いせいなのかボディ材質のせいか思った以上に重量があります。

強力なライバルと比較すると30g以上重いです。

慣れれば大したことはない…と思いますが、ずっしりと重さを感じます。

 

あとソフト面での不具合と不安がいくつかあります。

現段階で遭遇したのは

  1. Chromeが起動しない(WebViewは動く)
  2. プリインのWPS Officeが更新できない

の2点ですが、うち1.に関しては端末のリセットで治りました。

そもそもリセットを要求するのはどうかと思いますが、セットアップ作業が終わった時点で一度リセットをかけるのが無難なのかもしれません。

OSは現段階でAndroid14ですが、そのあとのアプデはあんまり期待できません。

というか中華タブ共通ですが、アプデするくらいなら買い替えろが割と常套手段です。

 

4.さいごに

このタブレットは、

  1. 高解像度のコンパクトなタブレットが欲しくて
  2. 定番のG99じゃない上位タブが使いたくて
  3. 屋内外でも使う頻度が十分多く
  4. 明るさの調整なんて気にしない

という人におすすめができます。

とはいえ、国内に8インチタブという代物は選択肢が多いわけではないのが実情で、こうした状況下で万能系としては頭一つ抜けた製品にはなっています。

定価が36000円ないし34000円なのはなんか高い気がしますが、割引セールはしょっちゅうやってると思うのでその時さえ外さなければ安く買えると思います。

売り続けていれば来年には22000円とかでセールしていると思います。

 

ただ、ゲーム用として買うならLegion Tab 8.8(2025)が圧勝です。

スペック項にもあったGalaxy Z Fold6とほぼ同じスペックなため、屋内運用であればその欠点もないに等しいのでそこいらの中華タブなんかよりも安心感はあります。

a.r10.to

どうやら3月にAlldoCube iPlay 70 mini Ultraなるタブレットが発売されるそうですが、残念なことにこちらもWi-Fi専用機に仕上がっているらしく、SOCもSnapdragon 7+Gen3と完全にLegion Tab 8.8の下位互換になっています。

まあ価格がそのぶん安いらしいですが、どうせ長く使うならもっと奮発するほうがトータルでお安いです。

ただ、どれもこれも指紋認証はオミットしてるのでその点で見れば今のiPad Miniに勝ってるのはどこまでいってもスペックだけとも言えます。

 

tomspcparts.hatenablog.com

ただ、言ってるだけだとアレなのでちゃんと買いました。

全体的な満足感はやはりスペックのぶんだけ高いです。

 

対抗馬のうちの片割れも買いました。

tomspcparts.hatenablog.com

 

ってなところで今回はここまで。

Galaxy Z Fold6のレビューも書こうかと思っていましたがずっと眠ってます。

 

5.各種ベンチのスクショなど

最後に表に使われたベンチマークのスコアのスクショを貼っておきます。比較にどうぞ。

GeekBench6 CPUスコア概要

GeekBench6 CPUシングルコア詳細

GeekBench6 CPUマルチコア詳細

GeekBench6 GPU-OpenCL詳細

GeekBench6 GPU-Vulkan詳細

3D Mark Wild Lifeスコア

3D Mark Wild Life Unlimitedスコア

3D Mark Wild Life Extremeスコア

3D Mark Sling Shotスコア

3D Mark Sling Shot Unlimitedスコア

3D Mark Sling Shot Extreme(OpenGL)スコア

3D Mark Sling Shot Extreme(Vulkan)スコア