Tom’s PCparts Blog With Other Games

主に自作PCと惑星WTのネタをぶち込むブログ

NVEncでHDRメタデータを取り扱ったまま、エンコードするお話

皆様こんにちは。TOM1192です。

 

今回は閑話休題HDRメタデータが入った動画をNVEncで再エンコしてもらうものを作りました。

 

基礎設計そのものは

rigaya34589.blog.fc2.com

 

こちらにある、汎用NVEncエンコーダー(AVIutlくんとかによく使う)を採用しています。

特徴としては、

HDRメタデータが入ったまま再エンコできる。

・割と広範囲のメディア(CineformやDNx、Prores)も扱える。

というところでしょうか。

GPUだけでデコードエンコードもできますが、上述のメディアはGPUではデコードできないので必然的にCPUでのデコードになります。

 

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10年間で変わったPC環境(CPU:2014年・2015年編)

 

tomspcparts.hatenablog.com

 ↑前回です。見なくても多分大丈夫です。

皆様こんにちは。TOM1192です。

前回2013年編でしたが、あまりにも平和だと内容が薄っぺらくなってしまったので今回は2年分一気にいきます。

 

まずは2014年。

Intel

Haswell RefreshなるCPUが登場しました。構造そのものはHaswellそのままですが、全体的にクロックが向上し、より高クロックで動くようになっています。

この中でも特異な事例が

Pentium G3258(Pentium 20th Anniversary Edition)」

で、なんとIntelCPUとしては非常に珍しく、当時価格8300円前後で倍率ロックフリーという特別仕様でした。

カッコ内の名前のとおり、Pentiumが登場してから20周年を記念して製造されたCPUです。後に似たような事例がありますが、あちらと違って個数限定生産ではなかったので入手難易度は普通でした。

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10年間で変わったPC環境(CPU:2013年編)

 

tomspcparts.hatenablog.com

 ↑前回です。見てくれよぉぉぉぉ。

さて、皆様こんにちは。TOM1192です。

今回は2013年編。前回同様一部にやべーやつがいますが、基本的には平和です。

まずはIntelから。

前回にあったとおり、ハイエンドデスクトップ向けのIvyBridge-Eが登場しました。

メインストリーム向けとは異なり、ヒートスプレッダCPU間はソルダリングされているのが特徴で、コア数は前代と据え置きで6コアが最大です。

ソケットはLGA2011。この後の世代もLGA2011ですが、LGA2011v3となり互換性はありません。

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10年間で変わったPC環境(CPU:2012年編)

 

tomspcparts.hatenablog.com

 ↑前回です。お先に見てもいいのよ?

皆様こんにちは。TOM1192です。

前回は2011年、色んな意味で激動の年でした。

 

さて今回は2012年。Intelの独走が始まる年です。

先にIntelの事情から。

同年、第3世代Core iシリーズことIvyBridgeが登場しました。ソケット周りはそのままで、メインストリーム向けにはLGA1155を、ハイエンドデスクトップ向けにはLGA2011を採用しています。

プロセスツールは前代の32nmから22nmへとシュリンク(縮小)。より低消費電力で動作しやすくなりました。

ハイエンドデスクトップ向けのほうのCPUは翌年2013年からの発売なので次回になります。

 

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10年間で変わったPC環境(CPU:2011年編)

 

tomspcparts.hatenablog.com

 ↑前回ですお先にどうぞ。

皆様こんにちは。TOM1192です。

さて今回は2011年編。

皆様もよく知っているあのCPUが登場します。

前回の最後にあった2010年末に発表され2011年に発売されたCPUとは、後におじさんを生み出すコードネーム:SandyBridgeこと第二世代Core iシリーズです。

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10年間で変わったPC環境(CPU:2010年編)

皆様こんにちは。TOM1192です。

最近Twitterで自身でCPUやGPUの知識を収集し、まとめてる方がおられました。

かれこれ自作歴そのものは4年程度な私ですが、知識の収集を開始したのは10年前。

10年間で何が変わったか、ちょっと振り返っていこうかと思います。

今回はCPUの2010年編です。

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バスリダイレクト備忘録(新オーディオ環境構築に合わせた設定)

皆様こんにちは。TOM1192です。

前回、

 

tomspcparts.hatenablog.com

 新オーディオ環境を導入したわけですが、最後の方に書いてあった「バスリダイレクト」について補足がてら書こうかと思います。

なお、コレに関してはマルチチャンネルヘッドセット(ROG 7.1など)でも利用可能で、知っておくと非常に便利です。

 

 

1.バスリダイレクトとは

まず「バスリダイレクト」とはですが、名前の通りバスすなわち低音域を別手段で送ることとなります。

日本国内で流通しているヘッドホンやスピーカーは主に2Chすなわちステレオが主流なわけですが、一部の製品では低音域専用のスピーカーとしてサブウーハーが追設されることがあります。映画のブルーレイディスクとかにある2.1Chは2Ch(ステレオ)+0.1Ch(サブウーハー)という形になるわけです。

 

2.サブウーファーの活用の意味

さてこのサブウーハー、単に低音域を担当すると言っても常に使ってくれるわけではありません。

というのも、音声情報がステレオであれば0.1Chの情報がないため、低音域が得意なサブウーハーの領域であってもメインスピーカーで再生をしてしまいます。

コレを解消するのが「バスリダイレクト」であり、コレを使えばステレオであっても常に0.1Ch分の情報をサブウーハーに送り込めるようになるため、より重厚感のある音を作ることができます。

 

なお、一部のサウンドカードではデフォルトでバスリダイレクト機能がついているものがありますが、現在では一切流通していないため、ソフトウェア的にバスリダイレクトを行う形になります。

 

今回丸パク…参考にしたサイトはこちら。

orz7.web.fc2.com

 

バスリダイレクトに使うソフトは「Equalizer APO」というソフトです。

 

sourceforge.net

このソフトは名前の通り、イコライザー用として使うソフトでありますが多種多様な機能があり、コレの応用で先述のバスリダイレクトを実現するわけです。

 

3.設定方法

3-1 バスリダイレクトそのものの設定

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端的に言えばバスリダイレクトはコレでできます。

原理としては、全チャンネルの音をLFE(サブウーハー)に送り込み、「Low-pass Filter」で100Hz以下の音のみをサブウーハーに任せるようにしています。

逆にメインスピーカーには、「High-pass Filter」で100Hz以下を鳴らさせないようにしています。

最後の「Gein」はサブウーハーの音量です。お好みで調整すると良いですが、上げすぎると音が割れるので程々にしましょう。

 

3-2 マルチチャンネルスピーカーを2.1chスピーカーとして使う

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お次は、マルチチャンネル→2.1Ch化です。

これ自体は普段不要です。単にマルチチャンネルスピーカーをステレオとして運用したい場合だけ使うといいでしょう。

 

3-3 メイン設定

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コレがメイン設定。一番最初の「Gein」は全体音量の調整で、音割れ防止を兼ねています。

次が先述のバスリダイレクト設定の読み込みの有無の切り替え。その次がマルチチャンネル→2.1Ch化の設定の読み込みの有無になります。

最後が使用する機器。私の場合はヘッドセット、VB-Audio、サウンドバーに対して同一設定を有効化させています。

 

ちなみに一番下のグラフが、どれだけの音量になるかの状態表示です。

0dbを超えると音割れの可能性が大きく上がるので最高で-0.2db前後に調整した上で、機器のボリュームで音量調整すると音割れは大きく減らせます。

 

こんな感じです。

さて今回はここまで。

見てる人の大多数は多分ステレオユーザーなのであんまり関係ないかもしれませんが、サブウーハーを導入したのなら設定しておくと間違いなく損はしないと思います。

 

次回もまたお会いしましょう。