皆様こんにちは。TOM1192です。
前回からそこそこ間は空いていますが、RTX3090の検証とゲームに明け暮れてました。
今回はHDR動画を作成するにあたって、作成した後に実際にHDRかどうかを確認する方法を2つご紹介します。
2つとも使うとアップロード前に確実にHDRになっているかを断定できますのでやっておくに越したことはございません。
①MPV.net Media Player
1つ目は
「MPV.net Media Player」です。
動作はシンプル。ドラッグアンドドロップで再生できます。
もちろん関連付けを行えば一発再生できます。
HDR対応動画だとあからさまに表現が変わりますので目で見て確認するには最適な手段です。
ハードウェアデコードにも対応しており、H.264とH.265(HEVC)であればGPUデコードによる再生も行えます。
表示画面はこんな感じ。めっちゃシンプルです。
②Mediainfo
2つ目は
「Mediainfo」です。
こちらは動画に入ったメタデータ、動画のストリーム内容、音声のストリーム内容他の動画内に入ったデータを表示してくれるソフトです。
窓の杜からダウンロードできます。
HDR動画を作成するとき、前々回のツールでエンコードすると、
こんな感じに表示されます。
起動時は
こんな感じにシンプルなので、上の「表示」→「ツリー」にすると最初の画像に変わります。
2-1 HDR要素の確認方法
HDRであることを示す要素は、
「Color Primaries」、「Transfer Characteristics」、「Matrix coefficients」の3つが記入されていることです。
Color Primariesはいわゆる色域規格。HDR動画であれば「BT.2020」になっていればOKです。なお、SDRは「BT.709」になります。
Transfer Characteristicsはガンマカーブの指定。Youtubeに投稿するHDR動画であれば「Smpte ST 2084 = PQ」になっているとOKです。
テレビ放送やスマートフォン向けの場合、「Hybrid Log Gamma = HLG」であればちゃんとHDR表示になります。が、こちらはPCが対応しておらず同じHDRでも見た目が大きく異なります(暗くなる)。
詳しくは、総務省の「HDR放送方式の提案」を見るとわかりやすいかと…
https://www.soumu.go.jp/main_content/000390126.pdf
Matrix coefficientsは直訳すると「係数」。すなわち輝度と彩度を変換するための係数です。こちらも色域規格とほぼ同様の「BT.2020 non-constant」になっていれば問題ありません。
コレ2つさえあればHDR動画であるか確実に判断できるかと思います。
特にMediainfoのほうは、音声ファイルフォーマットも知ることができるので、より柔軟な変換作業を行うこともできるようになります。
MP4に仕込める音声ファイルフォーマットはそこまで多くありませんが、個人的にはツールでも採用している「ALAC = Apple Lossless Audio Codec」を使うとYoutubeにもしっかり認識されるのでおすすめです。
なお、個人で所持する場合は「AAC」のほうが再生機器側の対応が豊富なため、そちらでエンコードしておくとよいでしょう。
さて、今回はここまで。
HDR検証シリーズは次回で一旦終了。さすがにネタ切れしました。