Tom’s PCparts Blog With Other Games

主に自作PCと惑星WTのネタをぶち込むブログ

Blu-Ray再生用に借りたPS3でドツボにハマったお話

みなさまこんにちはTOM1192です。

今回はタイトルにあるとおり、4K環境でPS3を導入したらトンデモな現象に悩まされたお話です。

原因がシンプルだったので結果よかったものの、肝を冷やされたので備忘録としてまとめておきます。

 

1.はじまり

ことは2021/12/11のこと。

 

という現象が発生しました。

当時は原因もわからず、なんならモニターのほうに残像が残りっぱなしになってしまったので修理依頼すら考えました。

調べた結果、IPSパネルやVAパネルでは発生する可能性があるらしく、時間経過で解消したんですが、ソレ以降使わなかったので問題が問題にならなかったワケです。

 

2.すべての原因

先に結論からいうと、すべての原因は

 

インターレース

 

でした。まさかこの時代にもなって、インターレースに殺されかけるとは思いませんでしたね…

そもそもインターレースとはなんぞやというお話ですが、映像の送出の規格として、

の2種が存在します。

前者は主にアナログ時代からの旧来の規格で、1フレームに偶数、次のフレームに奇数の走査線を作って、その2つを合成することで1つの絵を作るというものです。

故に実質的なフレームレートはその半分であり、残像やチラツキが発生しやすく、ブラウン管時代ならともかく、液晶とは相性が悪い映像方式というわけです。

一方で帯域が少なくてもある程度の画質を担保できるのはメリットではありますが、昨今は圧縮技術が発達したのであえて採用するメリットは薄れつつあります。

 

後者のプログレッシブはPC含め広範囲で使われる方式ですね。1フレームに1枚の絵を送り込む方式なので残像やチラツキがないというわけです。

 

さて、ここまで説明したところで、実際の対応を見ていきます。

 

3.対応

PS3は標準で480p、720p、1080i、1080pの4種類の映像入力に対応していますが、今回悪さをしていたのはこのうちの「1080i」です。

pがプログレッシブ、iがインターレースになるというわけですね。

ちなみに解像度は

  • 480pが640x480(4:3)or853x480(16:9)
  • 720pが1280x720(いわゆるHD)
  • 1080iと1080pが1920x1080(いわゆるFHD)

となります。

今回はなんか自動設定では1080iになってたせいで地獄を見たというわけです。

PS3のディスプレイ設定から映像出力設定を選んで、

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出力元はHDMIなのでHDMIを選択、

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自動かカスタムを選べますが、今回はカスタムを選択。

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その中の1080i以外にチェックをいれて決定すれば二度とインターレースは使われません。

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かんたんですね。

 

4.おまけ(サウンド出力まわりの設定)

PS3ではアナログ・HDMI・光デジタル出力の3つから音声を出力できます。

Blu-Ray再生には著作権保護のHDCPまわりの関係上、アナログ以外の2つを使うことになるわけですが、PS3サウンド設定ではサポートする出力方式を選ぶことができても、実際に出力を制御しているのは別の設定にあるというちょっとした罠があります。

 

BDでよく使われる、DTSやドルビーデジタルの音声出力を制御するのは、ビデオ設定にこっそり用意されており、下の方にある「BD/DVD-音声出力フォーマット(HDMI)」と「BD/DVD-音声出力フォーマット(光デジタル)」というところに答えがあります。

こちらの設定がLinearPCMになっていると、たとえDTSだろうがドルビーデジタルだろうが、PS3リニアPCMに変換されてしまうので、ステレオ環境ならまだしも受け側がマルチチャンネルに対応した機器を使用する場合、サラウンド効果が完全に薄れてしまうという致命的な問題が発生してしまいます。

HDMIのほうではビットストリームを、光デジタルのほうではビットストリーム(ミックス)を選びましょう。

なお、光デジタルはPCMで2ch、DTSなどで5.1chなどを送出できるようになっていますが、ビットストリーム(ダイレクト)を選ぶと、ボタン音とかが聞こえなくなるそうなので注意して設定しましょう。

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音声は3種類の出力先がありますが、同時には1つのみしか使えません。この点はあしからず。

 

5.さいごに

PS3は発売こそ2006年というもはや骨董品ともいえる製品ですが、ゲーム面はともかくとしてFHDのBlu-Ray再生にはまだまだ現役足り得る性能を持っています。

今回借りたPS3は最終版かそこに近いモデルだそうですが、コレでも最近のヤツが再生できるので今後もガンガン使っていきます。

実をいうと、あんまり使ってなかったPS5を貸し出す代わりに借りてきたというオチだったりするので、こと再生だけならPS5を返してもらうほうが手っ取り早いってのはナイショのお話です。

UHDのBlu-Rayなんてほとんど使いませんし、問題にはならないでしょう。

ちなみに、苦戦した理由はPS3を使ったのが生まれてこの方初めてだったのが主原因だったり…

なんなら初の自分持ちのソニーゲーム機器はPS5とかいう新参者です。

今回はここまで。多分コレに引っかかるひとは最近はいないはずだと思いたいですね。