Tom’s PCparts Blog With Other Games

主に自作PCと惑星WTのネタをぶち込むブログ

軽量&7.1ch対応ヘッドセットな「Logicool G433」

みなさまこんにちは。TOM1192です。

今回はつい先日あったPrimeDayで買った実家送り予定のヘッドセットこと「Logicool G433」のざっくりレビューです。

 

製品はこちらからどうぞ。

定価は12,000円くらいのはずなんですが、PrimeDayからずっと6,000円前後~で売ってます(購入時の価格は5,980円でした)。

 

1.要件と仕様

ヘッドセット部分は一般的な2ch+マイクとなっています。

このため、通常使用可能なのはステレオのみであり、いたって普通のヘッドセットです。

ドライバサイズは40mmとまあ普通のサイズでしょう。

接続には3.5mmのイヤホンジャックを使用し、PC・CS機用とスマホとか用の内部にマイクの入ったケーブルの2種類が同梱されています。

また、アナログ接続であるためスプリッターも同梱されており、マイク端子とヘッドホン端子で使う使い方も可能です。

 

もちろん本命の使い方はPC用として使うことであり、当ヘッドセットと接続させるためのUSB-DACがついています(専用品というわけではないんですが)。

16bit・48kHzであるためハイレゾなんぞ対応してませんし、出力判定が7.1chしかないという2chヘッドセットにあるまじき仕様となっています。

USB-DACの出力仕様。5.1chはおろかステレオ出力すらない。

これらはとあることを実現するための仕様であり、バグではありません。

 

2.PCでの使用方法

前述の特性上、2ch以上のチャンネル数の出力時はスピーカー2ch分しかないこのヘッドセットではステレオ成分以外は全部消えます。

で、コレをどのようにして解消するかとなるわけですが、方法は2通りあります。

 

2-1 そもそもステレオとしてふるまわせる

そもそもステレオ以上のマルチチャンネルを使わせないという手法です。

基本的なソフトウェアはステレオは使用可能である以上、意図的にステレオモードとして使うことにより、問題を回避することができます。

ステレオ設定が可能なゲームの1例。WTでは他に5.1chと7.1chが使える。

また、アナログ接続であることを活用し、PC側のジャックで運用するのも手でしょう。

まあこんな運用をあえてする理由はないですし、ソレをコンセプトとする場合はそもそもこのヘッドセットなんぞ選ぶ理由はありません。

 

2-2 ダウンミックスで2chに丸め込む

こちらが正しいというか本来求められる使い方です。

USB-DACが7.1ch出力であったのもコレが理由です。

なお、コレ自体には2種類の方法があります。

 

2-2-1 Logicool純正ソフトウェア「G-Hub」を使う

gaming.logicool.co.jp

正規手順はコレです。

G-Hubを開いてヘッドセットを選び

左のほうにある「サラウンドサウンド」をクリックすると

このような画面になるので「サラウンドサウンドを有効にする」をクリックするだけです。

コレで7.1ch出力を2chに丸め込むことができます。

なお、この機能はUSB-DAC側に実装されているものなので、ヘッドセットがG433である必要はなく、アナログ接続のヘッドセットであれば他社製でも使えたりします。

 

2-2-2 サードパーティー製ソフトウェアを使用する

上述の通り、7.1chが2chにさえなればいいので、同じようなことが実現できるソフトウェアを使うという手法です。

今回はウチでいつもお世話になってる「VB-Audio VoiceMeeter Potato」で紹介します。

その1ランク下のBananaは以前記事にしておりますので使用方法はこちらからどうぞ。

tomspcparts.hatenablog.com

 

さて、丸め込むには出力モードを切り替える必要があります。

赤枠部分が出力モードで、入ってきた入力をそのまま流すのが「NormalMode」で、今回使うのはその部分をクリックして切り替えて出てくる、「Mix Down A」と「Mix Down B」の2種類となります。

 

VB-Audioのマニュアルによると、Aモードがよりステレオ向けのダウンミックスであるという記載がありますが、Bモードでもちゃんとダウンミックスされるので、好みで使い分けるのがいいでしょう。

 

また、任意の出力で使いたい場合は、NormalModeで据え置いたうえで別途実装されている「VB-Audio Matrix 8」で出力を調整してやることでも可能です。

こちらの起動のさせ方はスタートメニューからこの名前のソフトを起動させるほかに、VoiceMeeterのほうからも起動させられます。

縦軸が出力、横軸が入力。ステレオは1chと2chが該当する。

このソフトでOut 1とOut 2の直線状にあるパーセンテージを増やしたり減らしたりすれば好きな強さで実装できます。

ちなみに、この画像では7.1ch出力を使いつつ、各チャンネルのバス成分をサブウーファーに送り込むための設定となっています。

なお各In・Outの設定は

1=左、2=右、3=センター、4=サブウーファー、5=左後、6=右後、7=左横、8=右横となっており、特に5~8をいじるとサラウンド特性を変えられるでしょう。

 

ここまで書いておいてなんですが、実装できるからといって使うメリットは極端にはなかったり…

強いて言うなら配信側をそのままにプレイするヘッドセット側だけダウンミックスするみたいな使い方をしたいなら検討の価値は多少あります。

 

3.使用感

マイク部分は使ってないので未評価ですが、ヘッドセットとして軽量なおかげか長期使用でも首が痛くなりにくいのは非常に良いところです。

もっとも比較対象がROG7.1とかいう超重量級ヘッドセット(物理7.1chヘッドセット)なのでそりゃ軽いよねって話ではありますが…

ただ、頭頂部は痛くなりやすい感じはあったり、束縛感は少々強めなので、ここは長期経過で改善するのかもしれませんが、人によっては1ヵ月くらいは辛いかもしれません。

 

定位についてはステレオのわりには良いと思ってます。物理的なマルチチャンネルには圧倒的に劣りますが、そのヘッドセットにかかってるコストがG433比で4倍近いことを鑑みればコスパは良好っちゃ良好なんでしょう。

 

完全用途外ではありますが、ASMR系にも使えます(むしろ持って帰るまではコレが主な使用先だったり)。

イヤホンみたいに異物感がない分没頭しやすいですが、先ほどの束縛感が多少悪さしてるので一長一短といった感じです。

 

4.最後に

諸性能はたぶんもっと優秀なヘッドセットはあるとは思いますが、(今のところ)価格と軽量さが魅力のヘッドセットです。

マイクが着脱式なので上位種にあるスイング式での格納などオミットされている機能もありますが、常時取り付けなくてもいい環境下であればかえって有効に作用します。

 

初のヘッドセットとしては困ることはないと個人的には思いますが、この評価をうのみにせず、自分にあったヘッドセットを選ぶのがいいかとは思います。

ちなみに、ウチで現役なヘッドセットことROG7.1は絶版となっており、直系?なヘッドセットはROG THETA 7.1となっています。

物理マルチチャンネルはハマると戻れない魅力があるのでぜひとも体感してほしいところであります。

お値段29,800円となっております。G433の5倍です。高いです。

脱線してしまったので今回はここまで。

 

次回もPrimeDayで買ったブツで1本書くつもりです。