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主に自作PCと惑星WTのネタをぶち込むブログ

せっかくの特性が調整のずさんさで台無しだった「Strv.103-0」 ※2021.4.2更新

皆様こんにちは。TOM1192です。

今回紹介するのは、

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鋭利な車体に固定された主砲。それがStrv.103シリーズ。

スウェーデンのランクVの課金車両の「Strv.103-0」です。

見た目こそかっこいいのですが、諸問題を実装当初から抱え込んでいる車両であり、現在もなおそのせいでせっかくの性能を発揮できていない悲しみの車両でもありました。

 

 

1.概要

見た目はどこかで見たことのある駆逐戦車じみた見た目ですが、れっきとした第二世代MBT(Main Battle Tank=主力戦車)です。

特徴はなんといってもこの見た目。第二次大戦から登場した傾斜装甲を極端にまで突き詰めた形状は戦後この車両くらいしかおらず、後にも登場しなかったあたり、相当特殊であったかがわかるかと思います。

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刃物を思わせる鋭利な正面の傾斜。コレがStrv.103がStrv.103たる最大要素。

 

2.火力

世界的にベストセラーとなったロイヤルオードナンス105mm L7砲をさらに長砲身化したものを車体に固定しています(砲身長はL74=約7.8mとめっちゃ長いです)。

貫通力は303mmと長砲身化したにも関わらず他国が採用するL7砲と変わりません。

一方で、傾斜に強くなった別砲弾が追加されています。が、使い分けるほどの余裕はないのでほぼ意味はないでしょう(当方も使い分けられるほどの精神的余裕がなかったです)。

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左が初期砲弾、右が傾斜に強くなった開発砲弾。

装填時間は自動装填装置によって行われる関係で、常時4秒です。

同BR帯の105mmにおいては最速の装填時間であり、加害力の低さを連射力で補う構図になっています。

 

なお、このBR帯の課金戦車では珍しく、「レーザーレンジファインダー」が使えます。

照準距離の測定が爆速なので遠距離射撃にも適正「は」あります

ほんとこの点だけは素晴らしいんですよね。この点だけは…

 

3.機動力

特殊な経緯で生まれた戦車なだけあって、前後の速度は異常なまでに速いです(前進:50km/h、後退:44km/h)。

このため移動は結構楽ちんです。

また、この車両は駆逐戦車みたいな見た目でありながら、主砲ががっちりと車体に固定されています。このため、他の駆逐戦車と違い、主砲を上下左右に動かすことができません。

 

そういった経緯で、この車両シリーズ(Strv.103-0、A、C)には、「車体照準モード」というものが実装されています。

別の惑星(WOT)における同車両の射撃モードと原理は同じで、この戦車に内蔵された油気圧サスペンションと履帯の旋回で車体で照準を行うというものです。

が、WOTのソレとは違い、

正確な照準ができない

という致命的な問題を抱えています。

というのも、WOTとWTの概念的な違いとして、戦車のエンジンの回転数があります。

WOTでは変速機やエンジンの回転数によらず旋回時間は常に一定になっている(厳密には路面状態にも左右される)ので射撃モードにおいても正確な照準が行えるのに対し、WTはエンジン回転数や変速機の状態に旋回速度が左右されるため、エンジン回転数の乱高下で照準がブレッブレになってしまうというわけです。

故に、誤差修正が非常に困難になっており、一撃を送り込むことに失敗した場合のリカバリーがほぼ不可能となっています。

せっかくの火力をコレで台無しにしているせいで、ツリーのほうも散々な扱いを受けています。

なお、同様の欠点をドイツランクVI配布車両の「VT-1-2」も抱え込んでいるあたり、車体照準の問題そのものが改善しないと無理そうです。

 

※2021.4.2更新

車体照準周りが幾分改善されました。実装から2年以上経っていましたが、ようやくの修正です。

特に誤差修正はやりやすくなったので以前よりは使いやすくはなりました(とはいえ砲塔がないデメリットは変わりませんが…)。

 

4.防御力

同格HEAT-FSが天敵です。が、ソレ以外は案外正面限定なら弾きます。

伊達に尖った傾斜装甲なだけあって、見た目以上の防御力はあります。

ただ、実装甲圧は40mm程度とペッラペラなので航空攻撃による貫通の可能性も非常に高く、また支援砲撃も天敵といえるでしょう。

 

尖った傾斜装甲なので傾斜部分はなかなか貫通が見込めないですが、正面からでもキューポラと傾斜の継ぎ目は貫通できます。この欠点は一切改善されないので困ったらそこを狙いましょう。

エンジンはフロントマウントです。継ぎ目もしくはHEAT-FSで正面の貫通を許すとエンジンと変速機がもれなく昇天し、追加で火災も発生するなど踏んだり蹴ったりです。

絶対に隠しましょう。

 

5.その他

忠実のおいて、当車両が1名で操作ができたことから、搭乗員が3名でありながらも実質4名と同じ状態となっています。

そのため、地味に生存性能は高いですが、仮に1名状態で修理を行う場合、とてつもなく時間がかかるようになってしまうため、基本的に被弾しないのが大前提の行動を行いましょう。

また、エンジンスペースがやけに広いのは、ディーゼルエンジンと「ターボシャフトエンジン」を混載しているのが原因です。

似たような事例として、フランスの「ルクレール」もあるのですが、あちらと違って軸出力を戦車の駆動力として取り出す点が大きく異なります。

詳しい事情は、各々で調べていただくほうが、より詳しくなれるとは思うので詳細は割愛します。

 

ちなみに、主砲の排莢は後部から行います(ピーみたいですね)

 

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赤丸が排莢口。ポロッと吐き出す感じで排莢する。

 

6.最後に

第一に言います。買うことは一切推奨されません。

アプデで変わったので、一切推奨とまではいかないものの相変わらず購入はオススメしません。

ツリー側のStrv.103Aが使いこなせるのであればバックアップ用として購入するのはアリかもしれませんが、研究を暴力的に加速させたいのであれば、BR9.0の「CV90105 TML」やBR7.3の「Strv.81(RB 52)」のほうが遥かに効率的です。

相当の慣れを要求したあげく、ストレスがマッハになるこの車両は車体照準システムが改善しない限り、乗らないのが懸命でしょう。

とはいえ、乗らないと慣れないのもまた事実。繰り返し乗ることで解決の糸口が見つけられるかもしれません。

 

現段階のわたしはその糸口が見つけられないのでかなり苦労もとい病むレベルの精神的負荷を強いられています。

早く改善してくれるといいんですが…(Gaijinさん早くしろなんでもしますから)

 とか言ってたら改善されたよ…

さてこんな感じで第3弾。本命の記事は作るのに苦労するので許してクレメンス。